貧血は男性に少ないワケ

貧血は男性に少ないワケ

女性が貧血になりやすいのは、生理・妊娠・授乳・ダイエットなどに原因がありますが、身体には鉄分が足りなくなった時に補うための貯蔵鉄があります。この貯蔵鉄の量は、男性の方が女性よりも30%ほどたくさんあります。

 

更に男性と女性は赤血球の数も異なります。男性は1μl(マイクロリットル=1/100万リットル)中500万個の赤血球が存在しますが、女性は1μl中450万個ほどです。

 

どうしてこのように違いがあるのでしょうか。そして、何故男性の方が多いのでしょうか。血液成分である赤血球は骨髄で生成され、それに大きく関係しているのが造血因子というものです。

 

身体の中の赤血球が減ってしまうと酸素がまわらなくなるので、低酸素状態になってしまいます。すると、腎臓は造血因子であるエリスロポエチンをたくさん生成して赤血球を補助します。

 

造血因子であるエリスロポエチンが赤血球の数を元に戻すと、腎臓は生成をやめるという仕組みです。
このエリスロポエチンの生成を促すのが男性ホルモンなのです。よって、男性ホルモンが多い男性の方が女性よりも赤血球を生成しやすいので、赤血球の数も多くなるのです。

 

赤血球の数の男女による違いは70歳くらいで差がなくなってきますが、それは男性ホルモンが加齢に伴って減っていくからだと分かります。

 

ただ、女性が貧血になる原因は特定しやすいので対策も打ちやすいのですが、男性が貧血になる原因は難しいものが多いので気を付けなければいけません。

 

男性が貧血になる原因は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がん・大腸がん・前立腺がん・その他の病気などというように命にかかわるような病気の可能性もあります。貧血になりにくい男性が貧血になったときは要注意だという事です。